国民生活センターは2月4日、誤飲事故が発生していることから、飲料用ペットボトルへの洗剤や殺虫剤の移し替えをやめるよう注意を呼びかけている。寄せられた情報の中には、誤飲して化学性肺炎に至ったという重篤な健康被害が寄せられている。

医療機関ネットワークには、2020年4月から2025年10月の約5年7カ月の間に、飲料用ペットボトルに飲料以外のものを移し替えて中身を誤飲したという事故情報が8件寄せられている。
中には、柔軟成分入り洗濯用合成洗剤を誤飲し、化学性肺炎に至ったという重篤な健康被害の事故情報もあることから、事故を防止するため、国センでは、移し替えの危険性について消費者に注意喚起することとした。
①ペットボトルの茶を飲んでいたところ、隣に置いてあったペットボトルに入った消毒用アルコールを飲んでしまった。吐き出したため、ほとんど飲み込んではいないが、喉の奥がヒリヒリするため受診した。
②自宅車庫でバーベキュー中に子どもの泣き声がした。車庫内に置いてあった箱の中にあったシンナーが入ったペットボトルが倒れていた。子どもの口からシンナー臭がしたため、誤飲したと思い受診し、5日間入院となった。
③ペットボトルに移し替えられた殺虫剤を家族がもらってきた。それを知らずに茶と思い込み1口飲んだ。喉を通る際に咽頭痛があって、水を飲むたびに嘔吐したため受診し、入院となった。
④家族がペットボトルに移し替えた柔軟成分入り洗濯用合成洗剤を誤飲して、化学性肺炎になった。入院が30日以上となり、退院後もADL(日常生活動作)が著しく低下しているため、リハビリを目的とした継続的な治療を行うことになった。
①飲料用ペットボトルへの洗剤や殺虫剤などの移し替えは絶対にやめること。
②つめ替え製品や大容量の製品を使用する際は、指定以外の容器に移し替えないこと。
③身の回りに中身が移し替えられた飲料用ペットボトルがないかを確認し、誤飲事故を未然に防ぐこと。
④誤飲した場合や疑わしい場合は、速やかに医療機関などへ相談すること。
◇洗剤関連の事業者へ
飲料用ペットボトルへの移し替えによる誤飲事故の再発防止のため、移し替えの危険性と、洗剤などをつめ替える際は指定の容器を使用することについて、なお一層啓発するよう要望する。
◇ペットボトル関連の事業者へ
飲料用ペットボトルへの移し替えの危険性について、なお一層啓発するよう要望する。
飲料用ペットボトルへの移し替えにより発生する誤飲事故を防止するため、消費者への注意喚起、啓発を引き続き行うよう要望する。
◇要望先‥消費者庁、厚生労働省、こども家庭庁、一般社団法人全国清涼飲料連合会、日本石鹸洗剤工業会
◇情報提供先‥内閣府消費者委員会、文部科学省、農林水産省、経済産業省、東京都生活文化局、公益財団法人日本中毒情報センター、公益社団法人日本小児科学会、公益社団法人全国有料老人ホーム協会、公益社団法人全国老人福祉施設協議会、公益社団法人日本通信販売協会、一般社団法人日本介護支援専門員協会、一般社団法人日本DIY・ホームセンター協会、一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会、特定非営利活動法人SafeKidsJapan、日本家庭用洗浄剤工業会、オンラインマーケットプレイス協議会