
暑い日にお弁当を持って出かけるとき、お弁当を食べるまでの「温度」に配慮している人は多いでしょう。保冷剤や保冷バッグを使うなど、できるだけ傷まないよう工夫している人もいるかと思います。
「お弁当の安全」は、持ち運ぶときだけでなく、作るときから始まります。農林水産省がまとめた「お弁当づくりでの食中毒予防」では、手洗いやおかずの詰め方、保存方法など、お弁当を安全に食べるためのポイントを紹介しています。今回は、その中から夏のお弁当で特に気を付けたいことを見ていきます。
調理や盛り付け前の手洗いは基本ですが、その重要性を分かりやすく示すのが東京都南多摩保健所が行った実証実験です。手に蛍光塗料を塗ってお弁当を盛り付け、ブラックライトを当てると、手に付いた蛍光塗料が食品に移っていることが確認できました。一見きれいに見えても、手指に付着した汚れなどが食品に移る可能性があります。調理前の適切な手洗いはもちろん、おにぎりを握ったりピックを刺したりする際にもラップや菜箸を使い、食品に直接触れない工夫も取り入れたいポイントです。

次に注意したいのが「水分」と「温度」です。水分の多い食品は細菌が増殖しやすくなるため、煮物など汁気の多いおかずは、汁をよく切ってから詰めます。おかず同士の汁が混ざらないよう、仕切りやカップを使うのも有効です。水分の多い生野菜や果物は、別容器に入れるとより安心です。
また、加熱や冷ます工程にも注意が必要です。作り置きのおかずや夕食の残りを利用する場合は、冷蔵庫で適切に保存し、お弁当に入れる前にしっかりと再加熱します。当日に調理したご飯やおかずも、常温まで冷ますことが大切です。温かいまま詰めると、お弁当箱の中に蒸気がこもり、水滴が生じることで食品が傷みやすくなる場合があります。フタをするのは、常温まで冷めてからにしましょう。
手を洗ってから作る、汁気を切って詰める、加熱した料理を適切に冷ます。一つ一つの配慮が、夏のお弁当では特に大切です。作る段階から注意して、暑い季節も「安全なお弁当」を楽しみましょう。
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