農林水産省は8月7日、北陸・近畿などで食料品や衣料品などを扱う店舗を展開する㈱PLANT(福井県坂井市)が販売した水産加工品3商品について、原料原産地や原材料の表示に不適正な表示があったとして、食品表示法に基づき、表示の是正や原因究明、再発防止対策などを指示した。

同省によると、近畿農政局と北陸農政局が2025年12月から2026年7月にかけて、PLANTや傘下店舗への立入検査などを実施。その結果、水産加工品について、食品表示基準に違反する表示が確認された。
「しその実わかめ」では、対象原材料の「わかめ」が中国産であるにもかかわらず、原料原産地名を表示していなかった。さらに、実際の原材料は「わかめ、醤油、砂糖、しその実、発酵調味料」であるところ、水飴や醸造酒、ソルビットなど、事実と異なる原材料を表示し、原材料と添加物を明確に区分して表示していなかった。同商品は、「SUPER CENTER PLANT-5鏡野店」(岡山県)など8店舗で、2023年9月1日から2025年12月5日までに少なくとも1万566パックが販売された。
一方、「わかめ煮しいたけ入り」では、茎わかめについて、実際の使用予定に基づく産地が「国産又は中国産」であるにもかかわらず、「韓国産又は中国産又は国産」と表示していた。さらに、産地を「又は」で表示する際の順番について、実際には「今年度の使用計画順」であるところ、「前年度の使用実績順」と表示していた。同商品は17店舗で、少なくとも6万4648パックが販売された。
「淡路島産山椒ちりめん」では、原材料に砂糖が含まれているにもかかわらず表示せず、2023年6月1日から2025年12月5日までに少なくとも2069パックを販売。その後、砂糖を表示したものの、原材料に占める重量の割合が高い順に表示しておらず、2025年12月6日から27日までに19パックを販売していた。
農水省は、今回の不適正表示の主な原因として、消費者に正しい表示を行うという意識や食品表示制度への認識の不足、表示内容の確認・管理体制の不備などを指摘。PLANTに対し、販売するすべての食品の表示を点検し、不適正な表示があった食品については、食品表示基準に従って適正な表示に是正するよう指示した。
さらに、食品表示に関する責任の所在を明確にするとともに、相互チェック体制を強化・拡充するなど、再発防止策を実施するよう求めた。全役員・従業員に対して食品表示制度の啓発を行い、遵守を徹底することも指示。講じた措置をまとめた報告書を9月7日までに農林水産大臣へ提出することを求めている。