手軽に爪を整えられる電動爪削りを使用する際、皮膚や舌などが回転部分に巻き込まれる事故に注意が必要。消費者庁と国民生活センターは10月29日、電動爪削りによる事故について注意喚起し、製品の構造や使い方を十分に確認するよう求めた。

電動爪削りは、内部の回転するやすりなどに爪を当てて削る製品で、手動の爪切りを使いにくい人などにも利用されている。爪を少しずつ削れる一方、回転部分に爪以外の身体の一部が接触すると、思わぬ事故につながるおそれがあるという。
今回の注意喚起では、皮膚や舌などが製品の回転部分に巻き込まれ、容易に外せなくなる事故が問題とされた。爪を削るための小型製品であっても、回転する機構がある以上、使い方を誤ればけがにつながる危険がある。
特に注意したいのは、製品の開口部に指先を深く入れたり、本来の用途とは異なる方法で使用したりすること。使用中に異常を感じた場合は、無理に引き抜こうとせず、まず電源を切ることが重要。身体の一部が外れない場合や出血、痛みがある場合には、医療機関などに助けを求める必要がある。
電動式の身の回り品は、操作が簡単であることから危険性を意識しにくい面がある。利用者は取扱説明書を読み、対象とする爪の位置や使用方法、使用してはいけない部位などを確認しておくことも大切だ。
また、子どもが興味本位で触れないよう、使用後は手の届かない場所に保管することも大切。高齢者などが使用する場合には、操作方法を理解できているか、無理な姿勢で使っていないかなどを家族が確認することも事故防止につながる。
消費者庁と国民生活センターは、製品の危険性を分かりやすく伝えるため、事故の状況を再現する実験動画(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_088/movie_002)も公開している。日常生活で便利に使える製品であっても、安全な使用方法を守る必要があることを改めて示している。
電動爪削りを購入する際には、価格や使いやすさだけでなく、安全機構や取扱説明書の内容も確認し、使用中に異常が生じた場合には直ちに使用を中止することが求められる。