
家族や親せき、知人に介護ベッドを使っている人がいたら、ベッド周りの隙間を確認しましょう。ベッドからの転落を防ぐ「サイドレール」や、起き上がる動作を補助する「ベッド用手すり」の隙間に頭や首、手足などが挟まり、窒息するなどの事故が起きています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2016~2025年の10年間にNITEに通知された高齢者の介護ベッド事故は43件で、このうち23件が隙間への挟み込みによる事故でした。
介護ベッドの隙間に頭や首などが挟まる事故を防ぐため、「在宅用電動介護用ベッド」のJIS規格が2009年と2015年に見直されました。このため、2009年以前に製造された製品の中には、現在のJIS規格に適合していないものが、今も使われている可能性があります。
では、どのような隙間に注意すればよいのでしょうか。
NITEは、サイドレールやヘッドボードなど、介護ベッド周りの隙間について、注意が必要な大きさを図で示しています。「隙間A」が直径120mmの円より広い場合、「隙間B」が直径60mmの円より大きく318mmより狭い場合は、挟み込み事故につながるおそれがあります。
図を参考に、ベッド周りの隙間を確認しましょう。

新しく介護ベッドを購入する際は、JISマークが付いた製品を選びましょ。ただし、JIS規格に適合した製品でも、使い方や身体の状態によっては、頭や首、手足などが隙間に挟まるおそれがあります。
例えば、ベッドの外にある物を取ろうとして体勢を崩したり、頭や手足などが隙間に入った状態でリクライニング操作をしたりすると、挟み込み事故につながることがあります。
NITEは、使う人の体格や身体の状態に応じて、スペーサーや保護カバーなどを使い、挟まるおそれのある隙間をなくしておくことを勧めています。対策を行う際は、ベッドや手すりの取扱説明書を確認し、製品に適した方法で対策することが大切です。
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