大手ジュエリー装う偽サイトに注意。「金貨1万5000円」格安広告で誘導。届いた商品は銅7割

 田中貴金属工業やミキモトなど大手貴金属・ジュエリー会社をかたった偽サイトで、偽物の金貨やネックレスを購入させられる被害が相次いでいる。消費者庁は9月3日、消費者安全法に基づき注意喚起した。SNSに表示される格安広告から偽サイトに誘導する手口で、同庁は「正規品と比べて極端に安い」「支払い方法が代引きだけ」といったサイトには注意するよう呼びかけている。

消費者庁が公表した大手貴金属店をかたるWEBサイト

 手口の入り口となるのはInstagramやFacebookの広告。田中貴金属やミキモトの正規商品を販売しているかのように装い、「購入する」などのボタンを押すと偽サイトに誘導される。田中貴金属をかたるサイトでは、メイプルリーフ金貨について「30年前の金価格、今日だけ解禁」「残り11枚」などとうたい、7.7758gの「24Kピュアゴールド」を1枚1万5000円で販売。ミキモトをかたるサイトでは、真珠のネックレスを通常価格4万2000円から「タイムセール」1万4800円などと表示していた。
 支払いは代金引換しか選べず、注文から10日前後で大手宅配業者を通じて商品が届く。発送元は国外だった。購入者が届いた「金貨」を調べると磁石が付き、質屋から偽物だと指摘されたケースもあった。ネックレスも「玩具のように軽い」「パールの輝きとは異なる」といったものだった。返金を求めようとしても、配送伝票に記載された電話番号にはつながらなかったという。
 消費者庁が購入者に届いた商品を検査機関で調べたところ、金貨をうたった商品の主成分は銅が7割、鉄が2割で、純金ではなかった。ミキモトの商品として販売されたネックレスも真珠の模造品だった。同庁は、正規品や本物の純金、真珠を販売するかのように装った行為を「消費者を欺く行為」と認定した。
 偽サイトを見分けるポイントとして、消費者庁は、①正規品に比べ価格が極端に安い②支払い方法が代引きなどに限定されている③国外のドメインを使用④事業者名や住所、電話番号が明確でない⑤日本語が不自然―などを挙げる。企業のロゴや「公式」「直営」といった表示があっても、本物とは限らないという。
 偽サイトで購入してしまった場合でも返金される可能性がある。同庁は、被害に気付いたら諦めず、消費者ホットライン「188」などに早めに相談するよう呼びかけている。

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