食品の値段、「フェア」ってなんだろう?食卓に届くまでの背景を知って、考えてみよう

卵、牛乳、豆腐、お茶、もやし―。食卓でおなじみの食品を作っている生産者の声を聞いたことはありますか。
今、日本の生産者は、国際情勢や長期的な円安、環境への配慮、働き方の見直し、後継者不足など、さまざまな課題に直面しています。食品をこれからも私たちの食卓に届けてもらうためには、こうした問題を生産者だけの問題とせず、消費者も一緒に考えていくことが大切です。
例えば、手軽に買えて他の野菜と比べても安い価格で販売されている「もやし」。私たちは、もやしがどのように作られているか考えたことがあるでしょうか。
もやしを作るには、原料となる豆や水、設備が必要です。さらに、作ったもやしを店まで運ぶための費用もかかります。店頭に並ぶもやしの値段は、生産者にとって持続可能な価格なのでしょうか。

消費者も考える「フェア」な値段

「この商品のフェアな値段はいくらなのだろう」。
そんなふうに食品の値段について考えてもらおうと、農林水産省が進めているのが「フェアプライスプロジェクト」です。プロジェクトのコンセプトは、「売る人にも、買う人にも、育てる人にも。フェアでいい値を、考える。」です。「この食品は、この値段でなければならない」と一つの答えを決めるものではありません。食品を作る人、売る人、買う人、それぞれの立場から、どのような値段なら食品を将来にわたって届けていけるのかを考えます。「正しい値段」を決めるのではなく、食の背景を知り、未来の日本の「食」を想いながら、今の値段が適正であるかを考えるプロセスそのものを大切にしています。


プロジェクトの公式ウェブサイトには、食品の値段について理解を深めるコンテンツが用意されています。
例えば、もやしのほかにも、卵、牛乳、豆腐、お茶などの生産者へインタビューした動画を公開しています。実際に食品を作っている人の話を聞くことで、どんな工夫をしながら食品を作っているのか、生産者がどのような問題を抱えているのかを知るとともに、その食品の価値を再発見するきっかけになるでしょう。
子どもから大人まで楽しめるアニメコンテンツもあります。人気アニメの「あはれ!名作くん」の特別編「もやし作りをなめるな」「むすびはパンが好き」など、親しみやすいストーリーの中で食品の値段について考えます。
また、「値段のないスーパーマーケット」という体験型コンテンツでは、豆腐や人参など個々の食品の背景を学び、「自分ならいくらの値段をつける?」と考えることができます。
まずは、自分がよく食べる食品を一つ選んで、ウェブサイトの動画をチェックしてみてはいかがでしょうか。


日本の食料自給率は、カロリーベースで37%(2025年度)です。私たちが食べるものの多くを輸入に頼る一方で、国内で作られる食料を生産者が支えています。
「この値段は、どうやって決まったんだろう」
「作るために、どんなコストがかかっているんだろう」
そんな疑問が生まれてきたら、「どんな値段がフェアなんだろう」と考えてみましょう。


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