USBメモリのように手軽に持ち運べる「スティック型SSD」について、北海道消費者協会は商品テストを実施し、転送速度や使用時の外郭温度などを調べた。その結果、接続方法や製品によって転送性能に差が見られた。購入時には対応規格だけでなく、最大転送速度の表示も確認したい。

SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)は半導体メモリにデータを保存する記録媒体。HDD(ハードディスクドライブ)と比べデータの読み書きが速く、写真や動画など大容量データの保存やバックアップに利用されている。近年は小型化が進み、パソコンなどのUSBポートに直接接続できるスティック型SSDも普及している。
テストは2025年9月に購入したスティック型SSD5製品と、参考品(外付けHDD、USBメモリ)2製品の計7製品を対象に実施した。参考品も含め、メーカーはバッファロー、サンディスク、トランセンド、エレコム、キオクシアで、価格は税込み2800円~1万8290円。

試験では、USB4対応のType-Cポートと、USB3.2 Gen1規格のType-Aポートを備えたノートパソコンを使用した。室温20±1℃の環境下で、転送速度などを測定した。Type-C端子を備えていない製品については、変換アダプターを使用した。
その結果、Type-C接続時の最大転送速度は、読み込みが567.9~1074.5MB/秒、書き込みが505.1~970.8MB/秒となった。一方、Type-A接続では読み込みが449.4~464.3MB/秒、書き込みが434.6~445.3MB/秒にとどまった。
これは、ノートパソコンのType-AポートがUSB3.2 Gen1規格だったため、通信速度の上限が影響したものとみられる。最大転送速度が500MB/秒を超える製品では、USB4対応のType-Cポートに接続した場合、Type-A接続より高い転送速度を示した。
また、外郭温度についても調査した。スティック型SSD5製品についてみると、Type-C接続(アダプター使用を含む)で1GBのデータ転送を5回行うテストを5セット繰り返した後の最高外郭温度は39.7~49.4℃、音楽データを1時間再生した後の最高外郭温度は37.3~45.5℃となり、製品によって使用時の温度に違いが見られた。
同協会は、SSDの転送速度は規格名だけでは判断できず、同じ規格でも製品により異なるため、最大転送速度の表示を確認するよう呼びかけている。また、高速転送に対応したType-Aポートを搭載するパソコンは多くないことから、高速転送を求める場合は、Type-C接続に対応した機器を選ぶよう勧めている。