シリーズ第1回「消費者教育のいま」消費者教育、枠組み定まるも実効性が課題


🔳高齢者被害を防ぐ見守りネットワーク作り

 第4に、消費者教育は、高齢者などの消費者被害を防ぐための「見守りネットワーク」作りにも力を発揮します。判断能力に衰えがみられる高齢者などを悪質商法や詐欺の被害から守るためには、福祉や警察なども含め地域での見守りにより、異常を早期に見つけ、関係機関などにつなげる仕組み作りが重要になります。被害を受けやすい高齢者等を見守る場づくりに消費者教育が果たす役割も大きいでしょう。

消費者教育万能ならず、されど…

 消費者が出会うトラブルや被害は、消費者自身がしっかりと自立すれば万事解決するほど事は単純ではなく、消費者教育も万能ではありません。しかし、消費者教育の果たす役割には大きなものがあります。消費者が自分の頭で考え、賢く行動するとともに、環境や持続可能な社会に少しでも役立つ行動をする、そのための消費者教育を着実に進めていかなくてはなりません。

 本紙WEB版のスタートに当たり、本コーナーが設けられました。消費者教育の新動向を毎月取り上げて、消費者教育支援センターの研究員等が現場の視点も取り入れながら分かりやすくご紹介していきます。消費者教育について、ご一緒に考えていきましょう。

(公益財団法人消費者教育支援センター理事長 田口義明)