ライフジャケット「緩み・サイズ不適合」に落とし穴。水辺のレジャー・命守る一着を、東京都が注意喚起

 夏の本番を迎え、海や川でのレジャーシーズンが到来するのを前に、東京都は7月9日、水辺のレジャーではライフジャケットを着用するよう、注意喚起した。近年、水難事故が絶えない中、東京都はライフジャケットの重要性を改めて強調するとともに、「サイズが合っていなかったり、ベルトの締め付けが不十分だったりすると、十分な効果を発揮せず脱げてしまう危険がある」として、正しい着用を強く呼びかけている。

ベルトの締め付けが不十分な状態での浮遊実験。両手を上げるとライフジャケットがずり上がり、脱落する危険がある(東京都消費生活総合センターホームページより)

 東京都によると、ライフジャケットを正しく着用した場合、落水しても頭部(口や鼻)が水面上に出るため、落ち着いて呼吸を維持しやすくなり、生存率が大幅に高まる。だが、使用方法を誤ると一転して危険な状況を招くという。
 東京都が行ったアンケートや浮遊試験では、不適切な着用によるヒヤリハット事例が複数報告されている。
 具体的には、「サイズが大きすぎて密着感が少なく、体が沈んでしまった」「ベルトを緩く締めていたため、水中で隙間ができて脱げそうになった」といった事例だ。締め方が甘いと、水に入った際にライフジャケットだけが浮き上がり、肝心の体が水中に沈み込んでしまう恐れがある。
 こうした事態を防ぐため、都は着用の際に「ずり上がり」がないかを確認するよう推奨している。着用後、ライフジャケットの肩の部分を上方向に引っ張り、上にずれる場合は、サイズ調整用のベルトをさらにきつく締め直す必要がある。
 東京都では、「おぼれる事故は子どもだけでなく、大人でも毎年発生している。自分の体格に合ったものを選び、ファスナーやバックル、股紐などを全て確実に留めて体にフィットさせてほしい」としている。


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